逆に、もし反論や違う見解が出なければ、クラスは「意味のないもの」と思われてしまいかねない。
「お説ごもっとも」で終わるなど、老えられないのである。
しかし、言いたいことや貢献の熱意はあっても、語学力の問題でうまく言えないため、つい遠慮してしまうということは、私自身何度も経験した。
たいへん悔しいことであった。
成績をとらなければならない学生の場合はもっと深刻で、それぞれサバイバル法を編み出している。
よくあるのは、ディスカッションのクラスでは最初に意見を言ってしまうという方法である。
議論が白熱してある方向へ動き出してしまうと、もう人の話を聞くだけで精一杯で、自分が割って入ることができなくなってしまうので、宿題のリーディングをよく読んでいって、まず問題提起してしまえば、ノルマを果たした感じになり気が楽になる。
実際、アメリカ人の学生たちが早口でまくし立て始めたら、留学生はなかなか出番がなくなってしまう。
「スタディグループ」を作って、リーディングを分担し合うというのは、アメリカ人の学生でもよくやる方法である。
1週間に200ページものリーディングを4科目こなさねばならないとしたら、へたすれば寝る時間もなくなる。
だんだん要領がよくなって、英語でも「斜め読み」や、重要と思われる部分を見つけて拾い読みするような勘ができてくるのだが、それでも、友人同士で内容を確認しながら予習や試験の準備をするのは助けになることが多い。
反面、メリットに見合うくらいの貢献は欠かせないから、結局1人の方が楽だという意見もある。
親切なアメリカ人と友だちになって、ノートをときどき見せてもらっていた人もいる。
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